●催眠について●

A.催眠て、眠っている間に何かするの?
B.霊現象や超能力を信じていない私は催眠にかからないのでは?
C.催眠にかかると、したくないことまでしてしまうのでは?
D.通常の状態と催眠の状態では、意識はどう違うの?
E.通常の状態では起こらないのに、催眠中に起こりやすいことはありますか?
F.催眠中のことは忘れてしまうの?
G.催眠中にマインドコントロールをされるのでは?


A.催眠て、眠っている間に何かするの?
催眠は
睡眠とは違います。
確かに、誘導のときに「眠り」やそれに類する言葉は使いますが、実際に眠ってしまう人はいません。
一見睡眠に見える状態に入ることはありますが、実は耳だけは起きていて、セラピストの誘導はちゃんと聞こえていますし、覚えています。

催眠の状態とは、ヨガや座禅や瞑想の時に起こる「変性意識状態」に入っている状態を言います。
「変性意識」とは、通常に感じている意識とは感じ方が違う状態です。
たとえば、時間が実際より短く感じられる状態がそうです。
何かに「夢中になっている」状態では、時間は短く感じます。
ヨガや座禅や瞑想に入っているときは、自分の体がなくなったように感じたり軽く感じたり、実際には温度に変化が無くても寒くなったり暑くなったりするなどの現象が起こります。
これは、意識が通常の状態とは変わったために、実際には何も変化が無くても変化があるかのように感じている状態です。
この時、脳波はアルファ波からシータ波、とてもリラックスした状態にあります。
「変性意識に入る」とは、通常の緊張した脳波であるベータ波から、リラックスしたアルファ波からシータ波に入ることなのです。

B.霊現象や超能力を信じていない私は催眠にかからないのでは?
催眠は、
変性意識」の状態に自分から「入る」ことを言い、「かかる」わけではありません。
また、霊現象や超能力などとは全く関係ありません。
催眠に入るのに霊感が必要なわけではありませんし、誘導にも特殊な能力は必要ありません。
ヨガや座禅や瞑想には、自分の意志で入って行きますね?
誰かに指導や誘導をされることはあっても、自分の意思に反して無理やり入れられるわけではありません。
催眠もこれと同じです。
催眠に必要なのは、あなたの「催眠状態に入ろう」という意志と、想像力です。
セラピストがあなたをコントロールするわけではないのです。

C.催眠にかかると、したくないことまでしてしまうのでは?
ヨガや座禅や
瞑想をしているときに、したくない事をさせられたり話したくない事を話させられたり、という事はありません。
それと同じように、催眠状態とは眠っている状態ではありません。
意識は、意外なほどにはっきりあるのです。
意識があるからには、あなたがしたくないことを、こちらがさせることはできません。
催眠状態に入っている人を、思うように操るなどという事は、不可能なのです。
テレビなどの催眠術のショーでも、実は同じことが言えます。
催眠術をかけられる人がOKを出している、あるいは日常的に「このくらいならしても良いか」と思っていること以外は、いかにショー化されている『催眠術』といえども、させることはできません。
催眠ショーの出演者(実験台になる人)は、事前に打ち合わせをして、「それをやっても良い」という了承をしています。
本人が了承しているからこそ、笑われるような事を平気でするのです。
そして、笑われるような事をするのは、決まってお笑い関係の人のはずです。
お笑い関係の人は、笑ってもらう事そのものが仕事でありメリットなので、彼らは催眠中にも大いに笑われるような事をするのです。
ですから、清純派美人女優などは、無難な事しかしないはずです……笑われてもメリットはありませんから。
また、急に客席の人を指名をして催眠をする場合は、誰もが「そのくらいならしても良い」と思う常識的な事だけをさせているはずです。
ちなみに、体が硬くなる、たとえば腕が上がったまま下りなくなる、などという現象は、催眠中に起こるごくごく一般的で自然な生理現象です。
特殊な暗示でそうなっているのではありません。

D.通常の状態と催眠の状態では、意識はどう違うの?
催眠中は意識が
普段とは違いますが、それは決して特殊な状態ではありません。
たとえば、朝起きてボーっとしている時……この時、脳波はシータ波からアルファ波に移行しています。
とてもリラックスしている状態から徐々に緊張状態(通常に起きている時の脳波・ベータ波)にまで移行している途中です。
完全に起きる前のボーっとしている間は、たった5分が30分くらいに感じたり、反対に30分が5分に感じたりしますね?
このように、催眠状態では、時間の感覚が通常とは違って感じられます。
でも、ボーっとしている中で考えたことや話したこと、行動したことは全て覚えていますね?
催眠状態でも同じです。

通常の覚醒時にリラクゼーションをして脳波をアルファ波にするのが催眠ですから、寝ぼけている時よりも意識は鮮明です。
本や映画、ドラマなどに夢中になっている時も、脳波がアルファ波なので、催眠状態にとても近いと言えます。

催眠とは特別なものではなく、自然に日常に存在するものなのです。
ちなみに、通常、人間は1日に10数回、無意識にアルファ波の状態に入っています。

E.通常の状態では起こらないのに、催眠中に起こりやすいことはありますか?
催眠状態では
人間の意識の80%を占める潜在意識にアクセスしやすいことは、「ヒプノセラピーの癒し効果」でお話ししました。
普段は意識できない無意識や一時も休まないデータバンクである潜在意識を(これも無意識にですが)意識できるのです。
この時に起こりやすいのは「ひらめき」です。
色々と考えても答えが出ないような問題でも、ふとした瞬間に「ハッ!」と気付くことがあります。
しかも、気付きは普段の自分からはとても引き出せないような、本質を突いた素晴らしい気付きだったりします。
とてもすっきりして気分の良い瞬間です。
この瞬間、脳波はアルファ波になっています……意識は催眠状態にあると言えるのです。
音楽や絵画、作家などが素晴らしい作品を作ったとき、「神が降りてきた(ように作品全体がひらめいた)」などと表現することがあります。
そのひらめきも、催眠状態で起こっていると言えます。
また、催眠状態では暗示が入りやすくなります。
マインドコントロールも催眠状態のもとで行われますが、成功しているコマーシャルはこの現象を大変上手に利用していると言えます。

※「マインドコントロール」については、Gの項をお読みください。

F.催眠中のことは忘れてしまうの?
全て覚えています。

催眠中でも意識がなくなるわけではありませんから。
それだけに、セラピーで誘導を受けながら催眠に入っても、本人は「単に自分がイメージしているだけ」「自分で話を作っている」と思ってしまいがちです。
もっとも、何回もセラピーを受けているうちに「どうも自分が作っているわけではないな」と気付くのですが。
また、催眠中は感覚的に覚えるので、催眠から覚めた後にも様々な事に気付く(思い出す)事があります。

G.催眠中にマインドコントロールをされるのでは?
Cの項
でも書きましたが、催眠中は意識も意志もなくなるわけではありません。
顕在意識はゆったりと休んでいますが、チェック機構……顕在意識の役割である「判断」は、全くなくなるわけではないのです。
ちなみに、この場合の「判断」とは「それをしたいかしたくないかを判断する」ことです。
ですから、あなたが望まない事、したくない事をするような事はありません。
暗示も全く同じで、あなたが「それは嫌だ」というような暗示は絶対に意識に入りません。
「これならしても良いな」と感じるような暗示しか、意識に入っていきません。
普通に起きているときよりも「自分に素直」な状態になるので、起きているときよりもマインドコントロールをされにくいかもしれません!

これは、言い換えれば「催眠でマインドコントロールはできる、でも自分以外の人の意志でのマインドコントロールはできない」という事です。

ちなみに、私は催眠を始める前に「どうなりたいか」を十分に確認し、「暗示を入れるかどうか」について話し合います。
通常、暗示のみのセラピーは行っていません。

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